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運転者の事故リスクAI診断、矢崎と三井住友海上

2022年5月26日 (木)

サービス・商品矢崎総業(東京都港区)と三井住友海上火災保険(同千代田区)は25日、ドライバーの運転リスク診断サービス「TRUE SAFE」(トゥルー・セーフ)を開始したと発表した。事故データとデジタルタコグラフ(デジタコ)の運行データをもとにAI(人工知能)で事故リスクを分析するシステムは日本で初めてという。

▲TRUE SAFEの画面イメージ(出所:矢崎総業)

新サービスではドライバーの事故発生リスクをAIが算出する。アプリが各ドライバーの運転を診断し、定量化したリスクスコアや具体的なリスク要因を確認する。実証実験では、1運行当たりの事故率を25%低減する効果が確認できたという。

サービスの利用には、矢崎総業のグループ会社の矢崎エナジーシステム製のデジタコ(DTG3α、DTG4など)を使うことが条件となる。運行管理者へのコンサルティングサービスがオプションで用意されており、データに基づいた安全指導のアドバイスやリスク改善状況のモニタリングを受けられる。

開発に際しては、矢崎エナジーシステムのデジタコが記録した商用車などの運転挙動に関するデータと、三井住友海上が蓄積してきた自動車事故や運転リスクに関するデータを活用した。それらに天候などの外部データを加えて、AIが学習することで、従来製品に比べて精度の高い事故発生予測が可能になったという。アルゴリズムの開発とデータの分析・解析には、コンサルティング会社のアクセンチュア(東京都港区)が協力した。

■サービス詳細
https://www.yazaki.ai/service/drive/