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マースク、独航空貨物セネターの買収完了

2022年6月3日 (金)

M&AA.P. Moller Maersk(APモラー・マースク、デンマーク)は2日、航空分野を主力とする貨物混載事業者のSenator International(セネター・インターナショナル、ドイツ)の買収を完了したと発表した。

セネターは、欧米やアジア、南アフリカに広がるネットワークを武器に、航空貨物輸送を中心に大陸間鉄道や倉庫、配送、梱包などの事業を手がけている。海運を主力に航空貨物も扱うマースクは、2021年11月に買収計画を発表していた。

(出所:A.P. Moller Maersk)

今回の発表によると、買収に際してセネターの企業価値を、買収計画発表時と同じ6億4400万米ドル(836億円)と評価した。セネター買収で、マースクはグループの航空貨物ネットワークを強化し、年間航空貨物輸送量の3分の1を自社グループの機材(リース機を含む)で輸送できるとしている。

新型コロナウイルス禍で世界的なサプライチェーンの混乱が続き、中でも海運で影響が長引いている。マースクは多くの顧客企業が貨物輸送の代替手段を求めていると見ており、セネターを傘下に入れて航空貨物輸送力を引き上げ、総合的な物流能力を高めたい考えだ。