サービス・商品生体データを用いた事業を展開するenstem(エンステム、東京都中央区)は8日、運転中のドライバーの心拍データから健康状態を分析し、異常可能性を検知できるツールを発売した。
サービス名は「Nobi for Driver」(ノビ・フォー・ドライバー)。専用のスマートウォッチNobi Band(ノビ・バンド)から心拍データを取得し、ドライバーの健康状態をリアルタイムで可視化する。測定データを分析して体調やストレス状態を数値化し、異常な心拍数やストレス、眠気などを検知した場合は、管理者の元にメールで通知する。
異常可能性の検知機能は、データが蓄積されることでドライバーごとに基準を最適化し、精度も向上する。どのドライバーに「いつ」「どこで」「どのような」異常可能性が起こりやすいか、ある程度の傾向を把握でき、事前の安全対策に繋げることができる。
分析データはドライバーもアプリで確認が可能。ドライバー自身が自分の健康状態や情報を見て傾向などを知ることで、安全意識の向上を促す狙いもある。