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米UNP、テレマティクス導入へ企業連合に参加

2022年6月8日 (水)

国際米貨物鉄道大手ユニオン・パシフィック鉄道(UNP、ネブラスカ州オマハ)は7日、アメリカの企業連合「レールパルス連合」に参加したと発表した。連合の一員として、北米でGPS(全地球測位システム)や、移動体通信サービス「テレマティクス技術」の貨物鉄道への導入を進めるという。

レールパス連合は、同じく米貨物鉄道会社であるノーフォーク・サザン鉄道(ジョージア州アトランタ)や運送会社のワトコ(カンザス州ピッツバーグ)など、鉄道車両を保有する企業で組織され、ユニオン・パシフィックは7社目の加盟となる。GPSやその他のテレマティクス技術の開発と利用を支援し、鉄道の安全性や効率性、可視性を高める目的で2020年に結成された。

荷主と鉄道車両保有企業、鉄道会社に対して、車両の状態や位置、状況についてリアルタイムで情報を送信し、可視化するシステムの導入を目指している。加盟企業は現在、遠隔監視装置を搭載した鉄道車両でシステムの試験運用を行っている。試験結果を分析し、ことし後半には導入に向けた結論を出す予定という。

ユニオンパシフィックは、こうした取り組みで鉄道貨物の可視性を高めることが荷主の信頼獲得に必要と判断。レールパス連合に参加して北米物流市場での貨物鉄道の需要拡大を図ることにした。