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国際物流のCO2排出可視化、近鉄エクスがウェブで

2022年6月13日 (月)

(イメージ)

環境・CSR近鉄エクスプレスは13日、国際物流の航空・海上輸送から排出されるCO2を自動で算出するシステム「KWE CO2 Calculator(カリキュレーター)」を、自社ウェブサイト上に公開したと発表した。貨物輸送によるCO2排出量の試算サービスは他の物流企業も行っているが、国際物流を対象にしたものは珍しい。貿易を行う荷主のCO2可視化ニーズに応える。

発表によると、このシステムの利用ページは同社のグローバルサイト上に設けられ、同社の輸送サービスを利用する荷主の利用を第一としているが、インターネットを通じて誰もが利用できる。所定の欄に貨物の量と重さ、出発地と届け地(国名と地名)、輸送モード(航空か海上、またはその両方)を入力すると、CO2排出量と輸送距離がグラフと表で表示され、航空輸送から海上輸送へモーダルシフトを行った場合のCO2削減量が計算できる。

途中の空港や港湾も適切なところを自動で検索してくれる。出発地-積出港(空港)と積卸港(空港)-届け地の各トラック輸送も排出量と距離を算出し、輸送モードごとの内訳表が示される。近鉄エクスプレスの基幹業務システムと連動しているため、同社サービスを使う荷主は運送状番号を入力することで簡単に自動計算ができる。

空路や海路の途中ルートなどを工夫して排出量を減らしたい場合、自動で最適ルートの検出はできないが、手間を惜しまなければ、自分で部分的なルートを何通りか設定し、部分ごとに本システムで排出量を試算することで最適ルートを探ることができる。