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ロボデックス、ドローン国際見本市で独自モデル披露

2022年6月21日 (火)

荷主産業用ドローンの開発・販売を手掛けるロボデックス(横浜市旭区)は20日、千葉市美浜区の幕張メッセで6月21日から3日間開催する「Japan Drone2022」に出展すると発表した。

Japan Drone2022は、国内最大のドローンに関する製品・サービス、システムが一同に集まる国際見本市。7回目となる今年のテーマは、「実現間近、ドローンのレベル4飛行と有人飛行」だ。

ロボデックスは、国内初の水素燃料電池専用のオリジナルモデルのドローン「Aigis One」(アイギス・ワン)を展示。物流をはじめとした社会実装の実現に向けて開発したドローンで、6月16日に実施した初のテストでは、安定した飛行を実現した。

▲(左から)水素燃料電池専用ドローン「Aigis One」、試験飛行の様子(出所:ロボデックス)

飛行時間は30分程度で複数回試行。今後の長距離飛行の可能性を確信できる成果を得られた。今後はさらに改良を重ねて、長距離飛行のテストをことし10月に実施する予定だ。

現在はリチウム電池を搭載した産業用大型ドローンで10分から15分くらいの飛行時間にとどまるものの、水素燃料電池で飛行させることで60分から90分の飛行も可能となる。ロボデックスはこれまで実施したテストで、最大80分の飛行を成功させている実績もある。

水素燃料電池ドローンには水素貯蔵用の高圧ガス容器が搭載されることから、飛行を行うためには、万が一落下した場合に備えた安全対策を講じるとともに、高圧ガス保安協会の特定案件事前評価と経済産業大臣の特別認可が必要だ。

ロボデックスは帝人エンジニアリング(大阪市西区)と協力し、高圧水素用複合容器を搭載した水素燃料電池ドローンについて、高圧ガス保安協会の特定案件事前評価委員会を経て、経済産業大臣の特別認可を取得。国土交通省航空局から正式に水素燃料電池ドローンの飛行許可も取得している。2021年11月に日本初の試験飛行を成功させた。​