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JMU、16隻目のマラッカ型油送タンカー引き渡し

2022年6月27日 (月)

ロジスティクスジャパンマリンユナイテッド(JMU、横浜市西区)は24日、NIKKORI SHIPHOLDING(ニッコリシップホールディング)向けに、大型油送タンカー(VLCC)「TENSHO」(天翔)を引き渡したと発表した。

船舶はマラッカマックス型VLCCの次世代船。同船型は2013年のJMU発足後に初めて開発され、今回が16番船となる。

最新の解析技術により、低抵抗・高効率を追求した最適船型を開発。独自の省エネデバイスを最適化させ、従来船に比べて大幅な燃費削減を実現した。また、最新式の電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用で燃費性能を向上させた。

20年から一部指定海域を除く一般海域に適応されている燃料油中の硫黄分濃度規制に適合した「SOxスクラバー」を搭載するなど、環境性能を高めた。新騒音規則には、低風圧居住区を採用して対応した。

マラッカマックス型VLCCは中東・日本間の原油輸送に従事し、航路上の難所であるマラッカ海峡を通過するのに最適な船型。JMUは合併前のアイ・エイチ・アイマリンユナイテッド、ユニバーサル造船の時代からVLCC開発のノウハウを蓄積しており、同船型に関して豊富な建造実績を誇っている。

(出所:JMU)

■概要
全長:339.50メートル
幅:60.00メートル
深さ:28.50メートル
喫水:21.05メートル
総トン数:16万698トン
載貨重量:31万924トン
機関:W7X82ディーゼル機関1基
航海速力:15.40ノット
定員:34人
船級:NK
船籍:リベリア