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国交省、遠隔点呼など運行管理高度化の検討会開催

2022年6月27日 (月)

(イメージ)

行政・団体国土交通省は24日、遠隔点呼など先進機器・システムを活用した運行管理業務の高度化策について考える「運行管理高度化検討会」の初会合を6月29日に開催すると発表した。遠隔点呼の実施にかかる承認を得るとともに、実施可能な場所の拡大や運行指示者の一元化など、運行管理業務の高度化に向けた検討を進める。

旅客や貨物の安全な輸送を確保するため、自動車運送事業者には営業所に運行管理者を配置して運転者に対する乗務前後の点呼や運行中の必要な指示などを行うことが求められている。

一方で、近年は運行管理に活用可能なICT(情報通信技術)の発展が急速に進み、運行管理における安全性の向上や労働環境の改善、人手不足の解消などに向けた手段としてその活用方法が注目されている。

国交省はこうした背景を踏まえて、2021年3月に検討会を発足し、遠隔点呼を実施するための要件など、運行管理業務の高度化に向けて検討を進めてきた。22年度の最初の検討会となる今回は、申請を受け付けていた遠隔点呼の実施に係る承認を得るとともに、遠隔点呼を実施可能な場所の拡大や運行指示者の一元化に向けた課題などについて議論する。承認を受けた事業者は、ことし7月以降に遠隔点呼の実施が可能となる。

検討会の初会合は6月29日(水)の10時から正午まで。オンライン形式で開催。議題は、22年度運行管理高度化の検討スケジュール▽遠隔点呼(ことし7月から9月までに開始の事業者)の実施に係る承認▽遠隔点呼の場所拡大に向けた進め方▽運行指示者の一元化の実証実験状況――など。