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東京九州フェリーと佐川、「低炭素物流推進賞」受賞

2022年6月29日 (水)

▲(左から)東京九州フェリー取締役・寺田光徳氏、日本物流団体連合会会長・池田潤一郎氏、佐川急便輸送ネットワーク部部長・西井茂氏(出所:佐川急便)

認証・表彰東京九州フェリー(北九州市門司区)と佐川急便(京都市南区)は28日、「第23回物流環境大賞」(主催:日本物流団体連合会)の「低炭素物流推進賞」を共同で受賞したと発表した。

受賞テーマは「横須賀-新門司間高速フェリーに大規模転換〜大幅なCO2削減・労働環境改善・レジリエンス強化〜」。宅配便輸送では、トラック輸送におけるCO2(二酸化炭素)排出量の削減や長時間運行に起因するドライバーの労働負担削減が課題となっている。特にトラックの長距離幹線輸送における排出削減は、特に率先した取り組みが求められている。

両社はこうした課題を解決すべく、宅配便貨物のリードタイム輸送を考慮しながら、港湾や航路の選定、ターミナルへの到着時間、入出港・航海時間などに係る協議を実施。関東・九州間のトラック長距離幹線輸送の一部を横須賀・新門司航路の海上輸送に切り替えるモーダルシフトを実現した。

両港を21時間で結ぶ新航路について、新造船高速フェリー2隻で2021年7月より運航するとともに、一部のトラックを積載量が1.5倍のトレーラーに転換してドライバーの乗船を不要とすることにより、さらなる労働環境の改善と輸送台数の削減によるCO2排出量の削減に取り組んだ。

トラックや鉄道を利用する陸送に加えて長距離フェリーを利用した海上輸送のネットワークを拡充させることで、陸路が寸断されるような大規模災害発生時にも柔軟に対応できる安定的なサービス供給体制の構築を実現したことが評価された。

▲輸送フローの改善前(上)と改善後(下)のイメージ