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米プロロジス、「40年までにネットゼロ達成」を宣言

2022年6月29日 (水)

(イメージ)

環境・CSR物流不動産開発の米プロロジスは29日、2040年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス排出のネットゼロ達成を宣言したと発表した。

プロロジスはサステナビリティ(持続可能性)に関する取り組みを継続して実施しており、ネットゼロの目標もその一環だ。カスタマーのサステナビリティに関する目標達成のサポートを含めて、事業運営における温室効果ガス削減のための革新的な方法を模索している。

プロロジスは、スコープ1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)とスコープ2(他社から供給された電気や熱、蒸気の使用に伴う間接排出)については、19年からすでにカーボンニュートラルを達成している。

40年の目標は、スコープ1・2に加えてスコープ3(スコープ1・2以外の間接排出)も対象とするとともに、「2025年までに、1GWの太陽光発電キャパシティ(蓄電分を含む)」「2025年までに、建築・開発をカーボンニュートラルに」「2030年までに、事業運営においてネットゼロに」の中間目標を含む。

目標設定における妥当性を検証するため、SBTi(企業における温室効果ガス排出削減目標について、科学的知見と整合した削減目標を設定・推進することを目的としたイニシアチブ)に書類を提出。サステナブルな建築資材への革新を含めた、業界のバリューチェーン全体での温室効果ガス削減推進のため、外部団体とも連携していく方針だ。

顧客の環境目標の達成に向けた緊密な連携も推進する。稼働中の物流施設におけるEV(電気自動車)充電や太陽光発電を含む、付加価値のあるエネルギー関連事業を展開。ことし4月時点で200か所のEV充電ステーションと325メガワットの屋上太陽光発電を運営している。世界で9300万平方メートルにおよぶ運営中物流施設のポートフォリオを活用することで、顧客と共にエネルギーや気候変動の先進的なソリューションを開発・導入しており、こうした取り組みによってパリ協定で設定された目標を10年先取りして達成できる見通しだ。