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NX台湾、半導体関連貨物対応の空調施設を新設

2022年7月11日 (月)

国際NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は11日、グループのNX台湾国際物流が台湾南部の台南市のオペレーション倉庫に拡大する半導体関連の需要に対応する空調施設を新設したと発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大によるリモートワークの急速な普及などで半導体需要が拡大。さらに深刻な車載半導体不足もあり、世界の主要な半導体供給元である台湾では関連企業による工場増設の動きが高まっている。

NX台湾国際物流のオペレーション倉庫は、世界大手のファウンドリ(半導体デバイス生産)企業をはじめとする半導体関連企業が多数入居。半導体生産部材や製造装置保守パーツなど高品質な保管環境が求められる商品に対し、温湿度管理下での保管・管理が可能なのが特徴だ。ことし2月に取得したILC(台湾税関が認可した保税倉庫機能を持つ総合物流センター)保税ライセンスを活用することで、非居住者在庫保管や輸出入の拠点としても利用できる。

▲台南倉庫外観(出所:NXHD)

延床面積1万1800平方メートルのうち空調エリアは現在3900平方メートルだが、旺盛な需要に対応して、年末までに9285平方メートルに拡張する予定だ。

NXグループは、今回の台湾における空調施設の新設を契機として、経営計画において重点産業と位置付ける半導体産業への取り組みを強化するとともに物流機能をグローバルに拡充する。