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NSユナイテッド、海運好況反映して通期上方修正

2022年7月29日 (金)

財務・人事NSユナイテッド海運は7月29日、2023年3月期連結業績予想を上方修正したと発表した。ことし4月28日公表の前回予想数値について、売上高を1900億円から2170億円に、営業利益を210億円から290億円に、経常利益を200億円から300億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を178億円から260億円にそれぞれ引き上げた。前回の減収減益予想から一転、増収増益になる見通しを示した。

21年度に続きドライバルク市況は高水準を維持。為替レートが想定よりも円安に進んだ影響もあり、第1四半期における連結業績は予想を上回った。第2四半期以降も海運市況は引き続き堅調に推移すると予想されることから、業績の大幅な改善を見込めると判断。通期業績予想の上方修正を決めた。

NSユナイテッド海運が7月29日発表した2023年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比45.6%増の623億1200万円、営業利益が2.4倍の111億9500万円、経常利益が3.2倍の131億1600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は3.0倍の104億9800万円だった。

外航海運事業で、ドライバルクは底堅い貨物輸送需要や今後の環境規制の不透明感により引き続き船舶の建造ペースが抑えられていることを背景に、市況は堅調に推移。大型LPG(液化石油ガス)運搬船については、北米からの堅調な輸出などを背景に船腹需給が引き締まり、おおむね高水準で推移した。堅調な海運市況と長期契約による安定収益に加えて円安の進行が収益を押し上げた。