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NSユナイテッド、海運好況で通期予想を上方修正

2021年10月29日 (金)

財務・人事NSユナイテッド海運は10月29日、2022年3月期の通期連結業績予想を上方修正すると発表した。ことし7月29日に公表した前回予想数値について、売上高を1500億円から1860億円に、営業利益を190億円から230億円に、経常利益を175億円から220億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を150億円から195億円にそれぞれ引き上げた。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済停滞からの回復が世界レベルで広がり、鉄鋼原料や穀物などの旺盛な海上輸送需要に支えられ、ドライバルク用船市況は足元まで想定を上回る水準で推移。このような事業環境のもと、運航や配船の効率化に努めたことが奏功し、第2四半期累計連結決算が予想を上回った。

通期の業績予想についても、第3四半期以降も海運市況が総じて堅調に推移すると見込まれることから、前回予想を上回ると判断し上方修正に踏み切った。

同日発表した2022年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比36.5%増の896億9800万円、営業利益が同6.3倍の113億100万円、経常利益が同13.9倍の104億6400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同3.0倍の87億1900万円だった。

外航海運事業は、中国の鉄鋼原料調達先の多様化に伴う輸送増に加えて、滞留船舶の増加の影響で需給がタイトとなり、全体として堅調に推移した。内航海運事業も、鉄鋼関連貨物やセメント関連貨物、タンカーで輸送量が好調。両事業ともに増収増益を確保した。