拠点・施設大和物流(大阪市西区)は23日、大和ハウス工業が開発する富山県高岡市の物流施設「富山高岡物流センター(仮称)」を9月1日に着工すると発表した。製造業の生産拠点が数多く集積する北陸エリアでの配送ニーズに応える。
県内有数の工業集積地帯である高岡市が、北陸エリアの主要都市や3大都市圏(東京・大阪・名古屋)へのアクセスに優れることから同センターの開発を決めた。ことし4月に開設した金沢物流センター(石川県白山市)とともに建材メーカーなどに向けた共同配送センターとしての運営を中心とし、高い汎用性を生かした物流サービスの提供を想定する。
高岡市のセンターは能越自動車道高岡インターチェンジから1.3キロに位置し、北陸自動車道経由で富山市、金沢市、福井市への配送拠点として活用できる。北陸自動車道と東海北陸自動車道が結節する小矢部砺波(おやべとなみ)ジャンクションまで15キロ圏内であることから、中京圏や近畿圏への広域配送にも適している。
構造上の特徴として、建物の2面に設置されたトラックバースは北側は高床式、南側は低床式のハイブリッドとなっている。さまざまな荷役方法への対応を想定し、効率的な入出庫作業を実現する。