国内山口県周南市の徳山下松港で7月末にコンテナ船「まや」(749総トン)が転覆、沈没した事故で、同船を所有する内航コンテナ船大手、井本商運(神戸市中央区)は30日、同船の引き揚げが終了したと発表した。
発表によると、29日早朝から大型起重機船による引き揚げ作業を行い、同日夕刻までに終了した。船から海に流出し、散乱したコンテナが106本あったが、そのうち105本はすでに陸上に引き揚げている。同社は残る1本を引き続き探査中だ。
この事故は7月31日12時15分ごろに発生した。同港晴海ふ頭で、同船が荷積み中に荷崩れを起こして転覆し、その後沈没した。乗組員6人のうち3人が海に転落したが、命に別条はなかった。燃料油が海上に流出したが、オイルフェンスで影響を最小限にとどめた。
徳山海上保安部で引き続き、転覆の原因を調査中だ。