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物流標準化へ可視化シミュレーター、DX支援会社

2022年10月4日 (火)

サービス・商品データプラットフォームの提供などによるDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を手掛ける、アイディオット(東京都渋谷区)は3日、内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の第2期「スマート物流サービス」に関して、ビッグデータを利活用したプログラムの実証実験3件の途中成果として、需要予測を搭載した「アイディオット・デジタルツイン」(ADT)のα版をリリースしたと発表した。

ADTは物流業界の基礎データについて、数十種類のデータセットに集約したもので、SIPの物流標準ガイドラインに完全準拠している。物流拠点や配送員、車両といった情報だけでなく、地図上に天気などリアルな情報も入れ込んだ可視化シミュレーターだ。

実証実験では、自然災害や用途地域の表示、小売店の入荷数などを色の濃淡で示すヒートマップとして可視化することで、拠点配置戦略の判断基準となる情報を描画した。配送員の勤務時間や稼働状況、車両の情報を反映させ業務効率化に寄与した。今後は、社会的課題である脱炭素化に向け、CO2排出量の算定や可視化に取り組む。サプライチェーンやAI(人工知能)利活用によるルート最適化の実現も目指す。

▲アイディオット・デジタルツインのマップ画面(出所:アイディオット)