ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

福山港コンテナからヒアリ1万匹超、国が注意喚起

2022年11月2日 (水)

国内環境省などは2日、福山港(広島県福山市)から岡山県井原市に運ばれたコンテナから特定外来生物のヒアリ1万匹以上が発見された、と発表した。人的な被害は確認されていない。

福山港では10月中旬にもヒアリが見つかっており、同省は福山港国際コンテナターミナル周辺で広島県などと協力し、周辺2キロ程度を調査する予定。ヒアリの確認事例は本年度8例目。

同省と広島、岡山両県によると、今回ヒアリが確認されたコンテナは9月15日、ベトナムのホーチミン港から船に積載された。経由地の香港港で別のコンテナ船に積み替えられた後、10月12日に福山港に入港し陸揚げされた。

▲今回確認されたヒアリ(出所:広島県)

10月25日に、同港から陸路で井原市の民間事業者敷地内に搬入。コンテナを開封したところ、多数のヒアリがいたためコンテナを閉鎖。外にこぼれ落ちた個体は殺虫処理された。

その後、荷主が当該コンテナ内部の殺虫処理を実施したところ、コンテナ内部に女王アリ4個体以上を含む1万匹以上のヒアリを確認した。

環境省、港湾事業者に注意喚起

同省はコンテナ開封時、ヒアリの疑いのあるアリを発見した場合の対処法について、「まず刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリがいるか」を状況確認してほしいと呼び掛けている。

具体的には、多数の生きたアリの集団がいた場合、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないように静置する。その上で、港湾管理者や自治体などに連絡し、取り扱いについて相談する。できれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなどの対応を要請している。

アリが少数の場合は、市販のスプレー式殺虫剤などで駆除することを推奨している。関係機関への速やかな連絡も求めている。

福山港の国際CTでヒアリ確認、環境省

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com