川崎汽船、ドライバルクなど好調で通期上方修正

財務・人事川崎汽船は4日、2023年3月期連結業績予想を上方修正すると発表した。7月21日に公表した前回予想数値について、売上高を8900億円から9200億円、営業利益を570億円から800億円、経常利益を7000億円から7100億円、最終利益を6900億円から7000億円にそれぞれ引き上げた。

ドライバルクや製品物流の各部門で引き続き堅調な輸送需要が期待されることから、当初予想を上回る業績を維持できると判断した。今期における連結業績の上方修正は7月21日に次いで2回目。

川崎汽船は4日、2023年3月期第2四半期累計連結決算も発表。売上高は前年同期比35.1％増の4828億9700万円、営業利益は5.2倍の529億9800万円、経常利益は2.4倍の5675億4000万円、最終利益は2.3倍の5654億3000万円で増収増益だった。

ドライバルク部門は、大型船で中国の経済活動が低迷したものの、その後の輸送需要の回復で堅調に推移。中・小型船は季節要因による一時的な穀物輸送需要の落ち込みや欧州向け鋼材需要の減少が見られたものの、中国向け穀物の好調な輸送需要が業績を牽引した。

エネルギー資源部門は、LNG船や電力炭船、大型原油船などで中長期の用船契約を背景に好調を維持した。製品物流部門は、自動車船で回復基調を維持したほか、国内物流・港湾事業は国内コンテナターミナルの取扱量について前年同期の水準を確保し、国際物流もフォワーディング事業で堅調に推移した。

コンテナ船は持分法適用関連会社である「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス」（ONE）で輸送需給のひっ迫解消から運賃市況が足元で軟化しているものの前年同期を上回る水準で推移。業績は前年同期比で改善した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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