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三井倉庫、フォワーディング好調で通期最終増益に

2022年11月4日 (金)

財務・人事三井倉庫ホールディングス(HD)は4日、2023年3月期連結業績予想を上方修正すると発表した。8月2日に公表した前回予想数値について、売上高を3000億円から3050億円、営業利益を225億円から245億円、経常利益を220億円から249億円、最終利益を135億円から150億円にそれぞれ引き上げた。今期の業績予想修正は2回目で、従来予想から一転して最終増益を見込む。

新型コロナウイルスの感染拡大や地政学的リスクの広がりで世界的なサプライチェーンの混乱が継続するなかで、急速に変化する顧客ニーズを的確に捉えた機動的なスペース確保が奏功。フォワーディング業務の取扱量が増加したことに加えて、顧客によるBCP(事業継続計画)への対応や環境に配慮した代替輸送ルートの提案など問題解決型の営業を積極的に展開して新規顧客の獲得や既存顧客の受託範囲拡大につなげた。

海運市況の混乱に伴う海上輸送から航空輸送へのシフトや航空運賃高止まりによる影響は、前回発表時の想定よりも収束に時間を要するとの判断もあり、通期予想の上方修正に踏み切った。

三井倉庫HDは4日、2023年3月期第2四半期累計連結決算も発表。売上高は前年同期比12.3%増の1572億5200万円、営業利益は17.5%増の136億7300万円、経常利益は23.2%増の144億4600万円、最終利益は36.1%増の91億6900万円で、第2四半期累計では2年連続の増収増益だった。

主力の物流事業は、フォワーディング業務の好調な推移や顧客ニーズに適した営業活動に加えて、海外現地の物流から国際輸送、国内における輸配送までを一気通貫で提供する物流の効率化提案も顧客獲得を促した。ヘルスケア物流専用の新設倉庫の事業化や家電量販店・EC(電子商取引)向け新設物流センターも業績に寄与した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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