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ホンダ、新型軽商用EVを再来年春に発売へ

2022年12月7日 (水)

▲N-VANをベースとした新型軽商用EV(出所:本田技研工業)

荷主本田技研工業は7日、軽バン「N-VAN」(エヌバン)をベースとした新型軽商用EV(電気自動車)を2024年春に発売すると発表した。ラストワンマイル配送をはじめとする近距離輸送を中心に、今後の需要を見込める軽バンの新型車として注目を集めそうだ。自動車メーカーによる宅配ビジネスを意識した車両の開発が加速する契機にもなり得る。

新型軽商用EVは、18年に発売したN-VANをベースとする。N-VANは、大容量の荷室空間の確保による高い荷物配送能力が特徴。助手席側のセンターピラーレス構造を採用して荷室空間の使い勝手のさらなる向上を図るなどアレンジ力の高さを意識した仕様としたことで、仕事も趣味も自分らしく生活を楽しみたい顧客ニーズに対応して評価を得ている。

▲助手席のピラーレスが実現する大開口

新型軽商用EVは、N-VANのこうした強みとする構造・機能を踏襲すると同時に、EVならではの高い静粛性や停止と発進を頻繁に繰り返す市街地における配送に適した、力強い加速性能を実現。ラストワンマイル配送での利用を中心に、それ以外の運転シーンにも柔軟に対応できるようにする。

同社は、新型軽商用EVの航続距離目標を200キロと定める。商用利用はもちろん、日々の買い物や通勤・通学、趣味活用などに十分対応する実用性を備える。価格はガソリン車と同水準である100万円台からの設定とすることで、カーボンニュートラルの実現も促す。

同社は24年春の発売に向けて、多様なビジネス現場における実用性を検証する予定。軽商用EVとして求められる機能をさらに抽出して使い勝手をさらに磨き上げることで、市場における完成度の向上を図っていく。

同社は50年に全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指す。四輪車においては、30年までにグローバルで30種類のEV展開を予定している。とりわけ軽自動車は生活に欠かせない重要な移動手段であることから、EVの普及における優先領域と位置付けている。商用車は、環境負荷低減の観点でも企業の電動化に対するニーズが非常に高いことから、軽商用EVを皮切りに軽EVを展開していく方針だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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