ヤマトとホンダ、再エネ利用軽商用EVで集配実証

ロジスティクスヤマト運輸と本田技研工業（ホンダ）は19日、再生可能エネルギー由来の電力を利用した交換式バッテリーを使用した軽商用EV（電気自動車）での配達実証プロジェクトを、ことし11月から開始すると発表した。

▲実証で使用する「MEV-VANConcept」テスト車両（出所：ヤマト運輸）

プロジェクトでは、ホンダの軽EV「MEV-VANConcept」（エムイーブイバン・コンセプト）を使用し、再生可能エネルギーである太陽光発電の電力を活用。交換式バッテリーを使用した配達業務の実用性や車両性能の評価を実証する。具体的には、バッテリーレイアウトを含む集配業務での車両の使い勝手や航続可能距離など、バッテリー交換と現場オペレーションの両立性を確認し、登坂時や積載量が多い場合など、さまざまな条件下での動力性能を実証する。

また、集配業務を通じたバッテリーの耐久性や、ドライバーの運転操作、空調による電力消費量、充電量、充電時間帯などの各種基礎データを収集し、複数のEVの運用を想定した充電オペレーションとエネルギーマネジメントの実現性も検証する。

両社はことし6月から、ホンダが2024年春に発売を予定する新型軽商用EV「N-VAN e:」（エヌバン・イー）を用いた集配業務における実用性を検証するなど、持続可能な物流の実現に向けた実証を進めてきた。今回の実証で使用するエムイーブイバン・コンセプトは、交換式バッテリーであるモバイルパワーパック8本を搭載した電動パワーユニットで走行する、軽EVのコンセプトモデル。日中に太陽光で発電した再生可能エネルギーを活用して充電した交換式バッテリーを使用することで、充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に寄与する。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com