ソニー系とNEC、AI搭載カメラで庫内作業効率化

ロジスティクスソニーグループの子会社で半導体関連の研究開発を手掛けるソニーセミコンダクタソリューションズ（SSS、神奈川県厚木市）と日本電気（NEC）は8日、倉庫内作業の生産性を向上させるため、AI（人工知能）を搭載したカメラなどを使って空き棚スペースを素早く見つけ、庫内作業員に伝えるシステムの実証実験を始めたと発表した。

それによると、この実験は日通NECロジスティクスの成田倉庫を使って12月から3月まで行う予定だ。

人工知能を搭載し、それ自体で判断ができる端末を「エッジAI」と呼ぶ。両社が開発したシステムではエッジAIのカメラで倉庫の空き棚スペースを可視化し、荷物の入出荷に関するデータを掛け合わせることで、最適な入庫スペースを作業員に知らせる。これにより作業時間を短縮する。システムの開発では、SSSがAIカメラの技術を提供し、NECの空き棚スペースを可視化するアプリケーションと組み合わせた。

▲AI処理機能搭載の小型なインテリジェントビジョンセンサー（右上）とセンサーを搭載したカメラ（右下、出所：NEC）

EC（電子商取引）の拡大により多くの倉庫で荷物の取扱量が爆発的に増加し、人手や処理能力の不足が社会課題となっていることから、両社はこうした物流DX（デジタルトランスフォーメーション）で課題解決を図ることにした。実験結果をもとに、物流現場への本格導入を検討していくという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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