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グリコやライナ、AI配車でチルド物流を最適化

2022年12月23日 (金)

認証・表彰国土交通・経済産業両省が12月8日に発表した2022年度の「物流パートナーシップ優良事業者表彰」のなかで、「物流DX・標準化表彰」を受賞した江崎グリコやシステム開発のライナロジクス(千葉県市川市)が22日、改めて受賞を発表するとともに、受賞理由である、AI(人工知能)配車システムをメーカー自らが活用して物流改善を図ったことの意義を強調した。納品条件が厳しく効率化が難しいチルド販売物流の領域で成功事例を作れたことで、関係各社は自信を深め、AI配車システムのさらなる活用を期待している。

グリコやライナロジクスの発表によると、今回の受賞事例には両社とゼンリンデータコム、鴻池運輸、誠和、ダイセーエブリー二十四の計6社が関わった。受賞事例は、チルド販売物流で配送ルートを最適化する際、これまで担当者が経験に基づいて行ってきた作成を、AI配車システムでの作成に切り替えたというもの。リードタイムの短いチルド販売物流故の低積載・非効率な輸配送がこれまで解決を難しくしており、局所的ではないエリア全体で抜本的な改善と最適化を行った。

その過程で、ライナロジクスがAI配車システムの提供やシステム操作指導を行った。そのシステムは大きな役割を果たし、物流事業者と車両の変更やドライバーによる作業の軽減について調整を進めた結果、車両台数の28%削減と積載率の19%向上、労働時間の18%削減を実現した。CO2の排出は18%削減できたと、成果を示している。

▲AIを活用した配車ルート作成のイメージ(出所:江崎グリコ)

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LOGISTICS TODAY編集部
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