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飯野海運3Q、原油・ガスの輸送市況高騰し大幅増益

2023年1月31日 (火)

財務・人事飯野海運が1月31日に発表した2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比42.5%増の1083億4700万円、営業利益が3.6倍の167億2200万円、最終利益が2.3倍の192億6400万円と、増収・大幅増益となった。

発表によると、主力の外航海運業では、ウクライナ情勢を受けたEUによるロシア産原油の禁輸措置などの影響を受け、原油やガスの海運市況が上昇し、売上高を大きく伸ばした。

大型原油タンカーはロシア産原油の代替として中東、米国、西アフリカから欧州などへの輸送需要が増加。大型ガス船でも、ロシアからのガス供給が減った欧州へのLNG(液化天然ガス)輸送需要が、冬場の需要期に備えた動きもあって活発化した。

LPG(液化石油ガス)船の市況は、北米・中東からの輸出やアジア向け需要が回復し、10月以降、歴史的な高水準となった。ケミカルタンカー市況も、ウクライナ情勢に起因するアジア、米国、中東から欧州への旺盛な輸送需要を背景に高水準で推移した。それらに加え、歴史的な円安が外貨建ての売り上げを押し上げた。

23年3月期通期の連結業績については、ケミカルタンカーや大型ガス船の市況が好調であることなどを踏まえ、11月時点の予想を上方修正した。売上高は1400億円(従来予想は1380億円)、営業利益は186億円(147億円)、純利益は218億円(186億円)とした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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