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利益粉飾など引き金、ビーリンク(神戸)破産申請

2023年2月3日 (金)

▲ビーリンク本社(出所:帝国データバンク)

M&A帝国データバンク(TDB)によると、物流ソリューション業のビーリンク(神戸市中央区)は2月1日付で神戸地裁へ自己破産を申請した。負債は推定50億円だが、変動している可能性があるとしている。

同社は2005年に設立。運輸関連事業として荷物の定期集荷、チャーター便のほか、ダイレクトメールの発送や印刷、封入を手掛け、倉庫管理事業として倉庫や工場などの一括請負(倉庫保管、検品、ピッキング、梱包、発送業務)や人材派遣を行っていた。新型コロナウイルス禍を契機とした巣ごもり需要を背景に、大手飲食チェーンの冷凍パック宅配業務が伸長するなど21年10月期には売上高46億2000万円を計上した。

順調な経営状況で推移していたが、22年3月ごろに一部金融機関から決算内容に関する疑義が指摘されると、信用不安が高まり資金繰りが悪化。同年5月には、取引する金融機関に対して10数年にわたり売上高や利益を粉飾していたほか、多額の簿外債務が存在することも判明して私的整理により再建を計画していた。しかし、金融機関から再建計画に同意が得られず今回の措置となった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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