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OKIPPAで再配達8割超減、長野県諏訪市の実証

2023年2月6日 (月)

調査・データYper(イーパー、東京都品川区)は6日、自社が提供する簡易宅配ボックス「OKIPPA」(オキッパ)を活用した4か月間の実証実験が長野県諏訪市で行われたと発表した。実験の結果、宅配便の再配達率が84.6%削減され、CO2排出量も1.8トン削減するなど、製品の効果が実証されたとという。

▲玄関ノブに吊り下げる簡易宅配ボックス「OKIPPA」(出所:Yper)

オキッパは、再配達受け取りを不要にする吊り下げ式簡易宅配ボックスだ。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りが可能となる。使用時には57リットルの容量になるポリエステル製のバッグで、盗難や個人情報漏洩対策として2種の鍵(ドアノブ専用ロックと、シリンダー式南京錠の内鍵)構造を採用している。玄関ノブに簡単に取り付けられ、設置工事は不要。2018年9月の一般発売以来、全国で19万個以上が販売されている(23年1月時点)。

発表によると、実証実験は22年8月13日から12月30日まで、諏訪市在住の478人をモニターとしてインターネットを使って行われた。実証前の事前アンケートでは、市民モニターの95.6%がネット通販を利用し、91.9%が3割以上の荷物で再配達になっていた。日中不在がちでネット通販を多用する人が参加していることがうかがえた。

オキッパを使用してもらったところ、実験期間中の再配達率は84.6%削減された。受け取った荷物は延べ3865個だった。

同社は、置き配という「ライフスタイルの変革」を狙った今回の取り組みを通じて、72.2%の人の脱炭素社会実現への関心が高まったという結果も得られたとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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