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香港空港の輸出強化、CPAが中国本土から一貫輸送

2023年2月16日 (木)

国際Cathay Pacific Airlines(CPA、キャセイパシフィック航空、香港)はこのほど、香港国際空港(HKIA)の航空貨物輸送の機能強化のために、中国広東省東莞に開設された物流施設「HKIAロジスティクスパーク」を活用した一貫貨物輸送を試験的に運用したと発表した。フォワーダーや荷主に効率的な輸送サービスを提供するもので、航空貨物物流の主要ハブとしての香港の強みを実証したとしている。

▲中国・東莞から香港国際空港への一貫輸送(出所:CPA)

発表によると、同パークは、中国経済の重要地域である広東・香港・マカオ大湾区(GBA、グレーターベイエリア)から同空港を経由した輸出や輸入を円滑にするための物流施設だ。香港空港管理局が開発した。輸出貨物の場合、東莞の新施設でスクリーニングやパレット積み、出荷承認を受けた後、船による海上輸送でシームレスに同空港に運ばれ、キャセイパシフィック航空によって世界中に空輸される。新施設は大湾区からの出荷に際し、時間短縮やコスト削減、効率化、信頼性の向上に寄与する。次の段階では、新施設を経由した大湾区への輸入貨物輸送が予定されている。

今回の試験運用では、キャセイグループの航空貨物ターミナル運営会社、キャセイパシフィック航空サービス(CPSL)が、同パークでの貨物受け入れから同空港への輸送を担った。キャセイグループは新施設から航空貨物を出荷した最初の航空会社グループとなり、大湾区と香港の間の一貫輸送を実現した。2025年から恒久的なサービスに移行する予定という。

香港空港管理局のシシー・チャン上級取締役は「新施設は、大湾区の国際航空貨物ハブとしての香港国際空港の役割強化を目的としており、地域のサプライチェーンと経済発展に貢献できると話している。キャセイパシフィック航空のトム・オーウェン貨物担当取締役は、「香港の物流業界に全く新しい形態の貨物ソリューションを提供した。大湾区からの輸出、そして今後数か月の間に大湾区への輸入に提供する」と意欲を語った。オーウェン氏は、試験運用に関わった日本の郵船ロジスティクスなど物流5社への感謝の意も示した。

▲CPAのトム・オーウェン貨物担当取締役(左から4番目)、香港空港管理局のシシー・チャン上級取締役(右から4番目)ら

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