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ハコブがBIPROGYのトラ予約受付サービスを譲受

2023年2月27日 (月)

サービス・商品Hacobu(ハコブ、東京都港区)は27日、BIPROGY(ビプロジー)と物流・輸配送領域で協業を始めたと発表した。まずビプロジーのトラック予約受付サービス「SmartTransport」(スマートトランスポート)を4月1日付で譲り受け、自社のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」(ムーボバース)に統合する。企業や業種の枠を超えた「物流情報プラットフォーム」の構築を推進し、ドライバーの人材確保や脱炭素化、業務効率化といった山積する物流に関わる社会課題解決に取り組む。

同日オンラインで開催した記者発表によると、ビプロジーグループのEmellience Partners(同江東区)がハコブの第三者割当増資を2022年11月29日に引き受け、ハコブへ4億9000万円を出資する資本業務提携を締結した。スマートトランスポートの事業譲受の価格は明らかにしなかったが、「一般的な事業譲渡と同じ形態」(Hacobu・佐々木太郎社長兼CEO)としており、資本業務提携と組み合わせた協業の新たな試みだ。

▲業務提携の概要(クリックで拡大、出所:Hacobu)

ムーボバースは利用事業所数が1万以上で、トラックドライバー利用者数は42万人以上でシェア1位。スマートトランスポートはシェア4位。今回のサービス統合により、ハコブは25年にムーボバースの利用事業所数3万以上を目指す。将来的に、同サービスに関わる領域における両社間での人材交流も検討する。スマートトランスポートのサービスは早ければ、ことし4〜5月、遅くても1年以内にはムーボバースへサービス移行する予定で、すでに顧客とも話し合いを進めている。

今回の業務提携は、ハコブが2年ほど前にビプロジーに協議を打診したという。資本関係も持つことで両社の包括的な連携体制を強固にするとともに、よりスピード感を持ってネットワーク拡大や新サービス創出につなげる狙いがある。

記者発表には、Hacobuの佐々木社長兼CEO、BIPROGYの佐藤秀彰・業務執行役員、Emellience Partnersの千葉真介社長兼CEOが出席した。今回の業務提携について、佐々木氏は「大企業が新規事業をスタートアップに譲渡するという点が非常に斬新。さらに事業を加速させられる」と述べ、新たなオープンイノベの形を示していると説明。佐藤氏は、物流業界をよりスマートな世界にするため「物流情報を企業、業種を超えて統合できるプラットフォームをつくることで、社会課題の解決に導いていきたい」と意気込みを語った。


▲(左から)Hacobuの佐々木太郎社長兼CEO、BIPROGYの佐藤秀彰・業務執行役員

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