調査・データアート引越センターは27日、グループのシンクタンク「0123引越文化研究所」が行った「2023年春の引越大予測調査」の結果を発表した。今年の春の引っ越しは、3月下旬の混雑を避け、3月上旬に行う傾向が見られる一方、企業にウィズコロナが浸透したことで引っ越し件数全体が増えており、3月下旬もやはり例年通りの混雑が予想されるという。
この調査は、3月1日~4月30日の間に引っ越しの予定のある全国の20~40代の男女400人に、インターネットを使って2月上旬に行った。それによると、今年は3月上旬を予定日としている人が比率的に多く、昨年の調査より8.0ポイント多い34.0%だった。逆に2月上旬時点で引っ越しの日程を「未定」とした人は、昨年調査より3.8ポイント減っており、早め志向が広がっているようだ。予定日別にみると、昨年調査では3月20日が最多だったが、今年は3月1日と同5日が最も多かった。また、混み合う週末を避け平日を予定する傾向もみられた。
そうなると、例年のような3月下旬の混雑は回避されるのだろうと考えたくなるが、そうでもないようだ。同研究所によると、やはり3月下旬から4月上旬にかけては例年通り混雑が予想されるという。その根拠として同研究所はウィズコロナの影響を挙げる。
今回の調査に先立って行った「転勤実態アンケート2023」によると、企業の中で転勤に関する業務に携わる総務・人事担当者の間で、2023年春は転勤を伴う人事異動が22年と比べて「増える・やや増える」と回答した人が22.7%おり、「減る・やや減る」の13.3%を上回った。企業が徐々にウィズコロナに順応し始め、コロナ禍でいったん減少傾向にあった転勤需要が回復に転じている。コロナ前並み水準に戻った22年よりも23年春はさらに増えると予想している。アート引越センターの引っ越し受注状況も昨年と比べて件数が多くなっている。このことから、3月下旬~4月上旬はやはり混雑すると、同研究所は予測している。
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