アイグリッド、いすゞと協業しEV充電・施設管理

サービス・商品アイ・グリッド・ソリューションズ（東京都千代田区）は7日、いすゞ自動車と協業し、電気自動車（EV）「ELF EV」（エルフEV）を含む商用車の運行管理や車両の稼働サポートサービスを提供する商用車情報基盤「GATEX」（ゲーテックス）に、エネルギーマネジメントプラットフォーム（PF）を連携させると発表した。AI（人工知能）の活用により電力需要を予測し、EVトラックを導入する施設側の電力使用状況を踏まえたマネジメントが可能になる。運行計画とも連動させて充電計画や遠隔充電にも反映させる。

発表によると、アイグリッドのPFは、AIによる高精度な余剰電力予測と蓄電池やEVといったDER（分散型エネルギー源）のきめ細かい自動制御ができる。太陽光発電量や電力需要量、蓄電池、EVなどの情報を収集し、データをクラウドに送信。クラウド上のAIが、受信データや電力市場価格の外部情報を織り込んだ高精度な予測分析を行い、太陽光発電の余剰量を算出したり機器の自動制御シナリオを作成したりする。

一方、ゲーテックスには運行計画と連動した充電計画や遠隔充電管理の機能が搭載される予定。環境問題への対応でEV普及が予測されるなか、効率的な充電施設の管理運営ニーズを取り込む構えだ。具体的には、宅配業者が夜間に運行せず充電を実施した場合、夜間に急激な充電需要のピークが訪れることになり、電気代の負担増という新たな課題が発生するとみられる。今回の提携により、EVの充電や施設におけるエネルギーの統合的な管理を実現し、こうした課題の解決に向けた一助とする。

▲施設側の電力使用状況を踏まえた充電マネジメント（出所：アイ・グリッド・ソリューションズ）

同社は、EV普及による課題解決と再生可能エネルギーの普及を加速させ、地域における脱炭素社会の実現や再エネの一層の導入促進に寄与する、としている。

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