ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

商船三井、韓国企業と鋼材固縛資材のリース契約

2023年3月16日 (木)

▲契約締結式の様子(出所:商船三井)

ロジスティクス商船三井は16日、韓国の物流企業YALE GLS Logistics(イェールGLSロジスティクス)との間で、鉄鋼製品のスチールコイルをコンテナ内で固縛する「MOL COILPORTER」(MOLコイルポーター)のリース契約を3月14日に結んだと発表した。商船三井が2020年に商品化し、国内外の物流企業から関心を集めている固縛資材で、効率性や環境負荷の低減などの点で優れている。

発表によると、MOLコイルポーターは、自動車などの材料となるスチールコイルをコンテナで輸送するための新しい固縛資材であり固縛のシステムだ。従来の固縛は、150~200キロの角材を手作業で運び込み、熟練工が2人で1時間かけて組み立てていた。コンテナの奥に積み込むには特殊な機材を使い、解体・揚げ荷役の際もくぎ抜きなどの作業や積み降ろし機材が必要だった。

これに対し、MOLコイルポーターでは、角材ではなく最大3キロと軽い発泡ポリエチレンを用い、素人でも1つの架台当たり3分以内で組み立てができる。押し込み荷役が可能で、特殊な機材や冶具は不要。簡単に分解でき、特殊機材なく引き出し荷役もできる。

緩衝性についても、従来固縛は角材と直に接触するため貨物へのダメージリスクがあったが、コイルポーターは高い緩衝機能でダメージリスクを軽減できる。環境面でも、従来固縛は最後に解体され、処分されることで環境負荷がかかったが、コイルポーターは反復利用でき、廃材が発生しない。


▲(左から)従来の固縛、MOLコイルポーター

コイルポーターは商品化以来、海外企業から問い合わせが多数あり、グループのMOL Hong Kong(MOL香港)が販売とリースの体制を整えてきた。今回のリース契約も韓国において、MOL香港とイェールとの間で結ばれた。商船三井は今後、イェールと共同でコイルポーターの韓国での利用を促進していく考えだ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com