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正社員採用予定の企業が運輸・倉庫では7割、TDB

2023年3月22日 (水)

(イメージ)

調査・データ帝国データバンクが20日に発表した2023年度の雇用動向に関する企業の意識調査結果によると、23年度に正社員の採用予定がある企業は63.0%と、前年度から0.8ポイント増加した。「運輸・倉庫」は70.0%で、業界別では最も高く、細かい業種別でも上位だった。新型コロナウイルス感染症の影響が薄れ、全体的に企業の採用意欲が高まっており、人手不足に直面する運輸・倉庫業界では全体平均を超えている。

調査結果によると、「正社員の採用予定がある企業」は2年連続で増加した。「正社員の採用人数を増加させる予定の企業」も25.7%(前年度比0.2ポイント増)とコロナ前の19年度(23.4%)を上回った。規模別では「大企業」が86.3%と採用意欲が非常に高い。一方、「正社員の採用予定がない企業」は26.1%(同1.3ポイント減)となった。

正社員の採用予定がある企業は、業界別では「運輸・倉庫」が70.0%でトップで、「サービス」が 69.0%、「建設」が68.1%で続いた。細かい業種別で見ると、サービス業界などで「運輸・倉庫」を上回る業種があり、「医療・福祉・保健衛生」が82.8%で最高、旅館・ホテルが79.3%でそれに続いた。業種別と業界別が同一の「運輸・倉庫」(70.0%)も業種別で上位に位置している。

非正社員については、「採用予定がある企業」は47.3%で前年度比1.0ポイント増。勢いは前年より衰えたが2年連続で上昇した。「運輸・倉庫」は56.9%で平均を上回り、業界別で3位だった。「採用人数を増加させる予定の企業」は13.4%(0.9ポイント増)とコロナ前の19年度を若干上回った。一方、採用予定がない企業は39.2%(1.9ポイント減)となった。

帝国データによると、全体的に賃上げを行う企業ほど採用に積極的という傾向が顕著になっている。同社は「人手不足が再び高まるなかで、より良い人材の確保が生き残りのための重要な要素になる。労働市場での人材の獲得競争が一段と強まっていく可能性がある」と指摘している。

この調査は05年2月から毎年実施しており、今回で19回目。2月14日から28日にかけ、全国2万7607社に調査を行い、1万203社から有効回答を得た(回答率37.0%)。

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LOGISTICS TODAY編集部
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