日本郵船、有人自律運航を試験導入｢しらなみ｣竣工

（出所：日本郵船）

ロジスティクス日本郵船は4月28日、石炭専用船「しらなみ」が本田重工業の佐伯工場で竣工したことを発表した。JERA向けのこの船は、先日竣工した内航石炭専用船「うしお」の姉妹船だ。国土交通省が実施する「海事産業集約連携促進技術開発支援事業」の一環として、航海系と機関系に新システムを試験導入し、有人自律運航の実現を目指している。

航海系では、カメラと各種センサー情報を統合し、周囲の船舶交通情報の信頼性を向上させる航海当直サポート機能を導入。機関系では、本船機関の陸上管理システムとシミュレーション技術を活用した独自のシステムを採用している。
「しらなみ」はアジアパシフィックマリンが運航し、東京湾内の中継基地に輸送された石炭を横須賀火力発電所向けに供給する二次輸送に従事する予定。環境に配慮した設計で、粉じん対策としてハッチカバーを密閉して揚げ荷役が行える。

当社グループは、外航海運分野と内航海運分野をシームレスに連携したサービスを提供し、東京湾内の効率的な二次輸送ネットワークの実現に貢献。また、内航海運業界で懸念される船員不足や長時間労働の解決を目指し、関連会社と協力して技術による社会問題の解決に取り組む。

日本郵船、JERA向け内航石炭船｢うしお｣完成｜短報

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LOGISTICS TODAY編集部
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