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北九州に国内初の商用EV専用工場、EVモーターズ

2023年5月1日 (月)

拠点・施設電気自動車(EV)やEVインフラ事業を手がけるEVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)は1日、国内初となる商用EV専用の量産組み立て工場を建設すると発表した。工事の第1期として組み立てエリアはすでに着工しており、今秋には稼働を開始するという。

▲集合写真(出所:EVモーターズ)

新設工場を含めた敷地全体は「ゼロエミッション e-PARK」と名付けた。総敷地面積は5万8000平方メートル。2023年秋に組み立て工場と検査棟を完成させ、以降は完成車両テストコース、実証実験や自動運転のテストコースなどの建設に着手する。また、工場見学の開催や試乗、試運転などのEV体験もできるようにする。敷地内にはEVの資料館も設ける。

OEMパートナーから半完成品かパーツを輸入し、新工場で最終組み立てを行う。リユースバッテリーも組み立てる。生産は数台から開始し、最終的には年間1500台を目指すとしている。新規工場の開設に伴い、50人から100人の新規雇用を予定している。

4月28日には竣工式を開催し、180人の関係者を集めた。福岡県の服部誠太郎知事は「県は自動車産業拠点推進構想に電動化を大きな柱として位置付けている。専門家の派遣や製品の開発支援など、地元企業の電動化分野への参入を支援していく」と協力体制を強調。北九州市の武内和久市長は、「新工場建設は、さらなる企業の誘致や地元企業の取引拡大にもつながる」とし、同市の地場産業や雇用機会の創出に期待を込めた。