ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

住友倉庫決算、物流などの収益強化図るも減収減益

2023年5月12日 (金)

(イメージ)

財務・人事住友倉庫が12日発表した、2023年3月期の通期連結決算は、売上高が前期比3.2%減の2239億4800万円、営業利益が6%減の260億9000万円、最終利益は14%増の224億5500万円となった。

今期が最終年度となる中期経営計画で掲げた事業基盤の強じん化を推し進め、物流と不動産事業の収益力強化を目指し、計画で策定した施策を遂行したが減収減益となった。

物流事業の売上高は8.6%増の1937億600万円、営業利益は9.3%増156億3500万円だった。倉庫業は、機械部品などの取り扱いが増加、保管残高も好調に推移したことで、売上高が5.3%増の304億1500万円となった。港湾運送業では、コンテナ荷捌の収益が微増となったことから、売上高は0.2%増の323億7500万円だった。

国際輸送業は、海上運賃の高騰で国際一貫輸送が増収となったことに加え、海外子会社は米国を中心に業績が好調に推移、また円安効果もあり増収となったことで、売上高は21%増の702億5200万円となった。陸上運送業とその他業務では、EC関連輸送が堅調だったことなどで、売上高は2.6%増の606億6200万円だった。

(イメージ)

海運事業では、2022年6月にシンガポールの海運会社のスワイヤーシッピング譲渡したウエストウッドシッピングラインズと、その子会社2社の業績が、第1四半期の3か月分反映にとどまったため、売上高が52.9%減の214億6800万円、営業利益は21.7%減の102億9500万円となった。同社では譲渡に伴い海運事業から撤退した。

24年3月期は、物流事業は倉庫貨物の取り扱いは引き続き堅調に推移する一方、国際輸送貨物の取り扱いが減速、海上運賃相場の正常化に伴う減収のほか、人件費や動力光熱費などが増加すると予想。通期業績は、売上高が10.7%減の2000億円、営業利益が44.4%減の145億円、最終利益は44.8%減の124億円の減収減益を見込んでいる。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com