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川崎汽船、タグボートでBD燃料の実証試験航海

2023年6月23日 (金)

ロジスティクス川崎汽船は22日、グループ会社のケイラインポートサービスが、名古屋港で運航するタグボート「愛鳳丸」(あいほうまる)で、次世代バイオディーゼル(BD)燃料を使用した実証試験航海を実施したと発表した。

▲バイオディーゼル燃料の供給を受ける愛鳳丸(出所:川崎汽船)

今回の実証試験航海は、運航でのCO2排出量削減を目的に実施。燃料供給船(バンカリング船)から「愛鳳丸」にShip-to-Ship方式(岸壁などに係留中の船舶や錨泊(びょうはく)中の船舶に燃料供給船が横付けして燃料を供給する方法)によるバイオディーゼル燃料の供給を行い、一連の作業に支障がないことを検証した。

バイオディーゼル燃料は、船舶が主燃料とする重油と混焼することで既存の舶用ディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用できる脱炭素燃料。IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)のガイドラインで「カーボンニュートラル」と定義されている。

ケイラインポートサービスでは今回、豊通エネルギーから5月10日に名古屋港で供給を受けたバイオディーゼル燃料を使用した。同燃料は廃食油を原料としており、地産地消のサプライチェーン構築を通じて省資源と資源循環に貢献する取り組みにもなるとしている。