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【4-9月期】川崎汽船、収支改善で営業黒字化

2012年10月31日 (水)

財務・人事2013年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)

 2013年3月期2Q2012年3月期2Q増減率
売上高5462134969879.9%
営業利益12148-18391-
経常利益9075-20313-
当期純利益-1124-18601-
コンテナ船、不定期専用船で収支が改善し、全体の営業損益も黒字に転換した。

コンテナ船は、北米航路の積高が往復航全体で21%の増加となり、欧州航路も4%増加した。不採算航路の整理、縮小を進めた結果、南北航路の積高が10%減少したものの、グループ全体の積高は7%の増加となった。

期中の運賃市況は、欧米航路往航を中心に運賃修復が進み、前年同期比で改善。新造大型省エネ船投入による運航効率化や、減速運航などの構造改革に取り組んだ結果、業績が改善した。

物流事業は、国際物流がタイ洪水後のサプライチェーン復旧のための緊急航空貨物需要が下支えとなった。国内物流は復興需要が落ち着いた。円高や内需低迷の影響を受けたが、前年同期比で改善した。

ドライバルク船は、大型船が新造船の大量竣工により供給圧力が強く、各船社の停船、係船や減速運航、解撤の前倒しにもかかわらず需給ギャップは縮小せず、厳しい市況環境となった。中小型船の市況も低水準で推移し、同部門は増収減益となった。

自動車船は、完成車荷動きが日本発欧州向け航路や大西洋航路の一部で予想を下回ったものの、その他の航路の荷動きがほぼ堅調に推移した。

日本からの完成車輸出台数は、東日本大震災の影響を受けた前年同期から大幅に回復し、同社グループの総輸送台数も14%の増加となった。この結果、自動車船部門の業績は大幅に改善し、増収増益となった。