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高断熱性誇るスーパーURコンテナを活用

菓子メーカー2社が埼玉・岡山間で鉄道ラウンド輸送

2023年7月25日 (火)

▲スーパーURコンテナのイメージ(出所:JR貨物)

フード日本貨物鉄道(JR貨物)は25日、日本石油輸送が所有する真空断熱パネルを採用した「31フィートスーパーURコンテナ」を活用し、菓子メーカーのロッテやカバヤ食品(岡山市)の製品を鉄道輸送するラウンドマッチング輸送を同日から開始したと発表した。スーパーURコンテナは冷蔵コンテナよりも高い断熱性能を備えるため、高いレベルでの温度維持が必要な貨物も運べるようになる。

ラウンドマッチング輸送に関連するのはJR貨物と日本石油輸送、菓子メーカー2社のほか、JR貨物関連会社で鉄道コンテナ輸送を手がける全国通運(東京都中央区)、物流サービス会社のリンク&リンケージ(岡山市)、トラック運送業の曙運輸(埼玉県越谷市)。

ロッテ狭山工場(埼玉県狭山市)から同コンテナを新座貨物ターミナル駅(新座市)まで陸送し、岡山貨物ターミナル駅まで鉄道輸送、ロッテの岡山県内の倉庫まで再び陸送する。その後、空コンテナをカバヤ食品の岡山工場(岡山市)まで運んで荷積みし、岡山貨物ターミナル駅から越谷貨物ターミナル駅までの鉄道輸送を経て、カバヤ食品の埼玉県内の倉庫に運ぶ。空コンテナは越谷ターミナルを経由してロッテ狭山工場に戻る。

▲ラウンドマッチング輸送のスキーム(出所:JR貨物)

JR貨物や日本石油輸送、ロッテなどは2022年12月から、スーパーURコンテナを使ったモーダルシフトの取り組みとして、ロッテ狭山工場から岡山県の倉庫まで貨物鉄道輸送を検討。リンク&リンケージが元請けとなるカバヤ食品岡山工場から埼玉県の倉庫向けの輸送とのマッチングを行い、このほどカバヤ食品とロッテによるラウンドマッチング輸送が実現した。カバヤ食品は主に「タフグミ」、ロッテは主に「コアラのマーチ」を運ぶ。

このラウンドマッチング輸送により、ロッテのCO2排出量は年間の74%に相当する56.8トン、カバヤ食品では年間の77%にあたる59.3トン削減するという。輸送にかかる所要時間の短縮に伴い、トラックドライバーの労働時間の削減にもつながる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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