商船三井、内航RORO船などで｢スターリンク｣検証

調査・データ商船三井は1日、KDDIとともに、船上の通信環境改善を目的に、商船三井グループが運航するクルーズ船・フェリー・内航RORO船で衛星ブロードバンド「Starlink Business」（スターリンク・ビジネス）のトライアル利用を順次実施すると発表した。

▲トライアルを行う船舶（出所：商船三井）

スターリンク・ビジネスは、KDDIが法人・自治体向けに提供する衛星ブロードバンドの海上利用向け通信サービス。海上での利用が実現すれば、陸上でのインターネット利用と同程度の環境が整うため、航海に必要な情報の収集が容易になる。同トライアルで技術的な検証や経済性の評価などを行い、ことし秋以降、各船の状況・スケジュールに応じて順次本格導入する。

陸上から遠く離れた海上では、基地局からの電波が弱くなるため通常の携帯電話の高速通信の利用は困難で、これまで静止軌道衛星を用いた衛星通信サービスを活用してきたが、情報量やデータ量の増加により、船陸間でのリアルタイムな情報通信に課題があった。また、運航に関わるシステムやデータをリアルタイムに陸上と共有することは安全運航の強化につながるため、船上の通信環境の整備の一環として、今回のトライアル利用の実施に至った。

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LOGISTICS TODAY編集部
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