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Mujin、ケースハンドリング技術でロジ大賞に

2023年8月2日 (水)

認証・表彰ロボット技術開発を手がけるMujin(ムジン、東京都江東区)は1日、知能ロボットとAGV(無人搬送車)を連携させ、多品種コンテナの搬送・積み下ろしなど実行する「多品種ケースハンドリングシステム」を開発し「2023年度ロジスティクス大賞」技術革新特別賞を受賞したと発表した。

▲多品種ケースハンドリングシステム(出所:Mujin)

通常、産業用ロボットを稼働させるには、カメラや周辺機器との連携、ロボットの一挙手一投足を設定するプログラミング作業が必要で、サイズ・形状・蓋の有無が異なる多品種ケースハンドリングは、高難易度の複雑な周辺機器連携と条件ごとの細かな動作設定が必要なため、従来のシステムでは多品種コンテナの搬送等は人が作業していた。

同社が開発したシステムでは、高精度な3Dビジョンによってケースの形状・位置などを認識し、ロボット知能化ソフトウェアによって環境やロボットの可動域等の制約を踏まえた最適動作計算を行い、ロボットを直接制御することで、多品種ケースハンドリングが可能になる。

また、工程間搬送を担うAGV数台から数十台の群制御に加えて、知能ロボットと一括で制御することで、前後工程の進捗状況を把握しながら、最適なタイミングで知能ロボットとAGVの連携稼働を実現する。システム全体の制御を一社で担うことによって、全体レイアウトの最適化やスムースな機器連携に繋がり、能力向上に貢献する。また、ソフトウェアを通してシステム全体の稼働状況を遠隔でも確認できるため、予期せぬ事象発生時にも、即座に状況を把握し迅速な対応が可能な体制を構築している。

同社は3月にも同システムによって、「第52回日本産業技術大賞」特別賞も受賞している。

知能ロボとAGV連携し一括制御、Mujinが大賞受賞

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