丸紅、化学品海上輸送のCO2削減へシステム開発

▲目的港付近で入港待ちする船舶（出所：丸紅）

環境・CSR丸紅は8日、船舶の目的地到着を最適化する統合システム「Blue Visby Solution」を化学品の海上輸送向けにカスタマイズした「Blue Visby Protype/Chemicais」（仮称）の開発に関する意向書を、共同開発するBlue Visby Services（ブルー・ヴィスビー、英国）と締結したと発表した。化学品輸送に伴う海上輸送のCO2排出量削減を目的とした取り組みで、これを基礎モデルにさまざまな貨物に対応したシステム開発を推進する。

丸紅は2022年8月に同システムの開発に取り組むブルー・ヴィスビーコンソーシアムに加盟し、日本海事協会子会社で船舶設計・運航支援ソフトウエア開発のNAPA（ナパ、フィンランド）とともに、丸紅が運航するガス・化学品用タンカーでのシステム検証を実施。運航あるいは用船した68船、625航海で平均15％のCO2排出量の削減が確認されたことが評価され、今回の意向書の締結に至った。

▲システムによるCO2削減シミュレーション画面。削減可能なCO2排出量を丸の大きさで表している。

同システムは貨物船の慣習による非効率な燃料使用を改善することで、CO2排出量削減を図る独立したプラットフォーム。IMO（国際海事機関）で採択された燃費改善を促進するインセンティブ、CII（カーボン・インテンシティー・インディケーター）制度への対策としての活用も推奨している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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