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日本郵船、燃料削減へ過去5年の航海データ活用

2011年5月12日 (木)

ロジスティクス日本郵船は12日、2006年4月1日から同社の運航に携わった累計904隻、11万508航海のデータによりエネルギー効率運航指標(EEOI)を算出し、その結果を運航中の本船に燃料節減活動の一環としてフィードバックすると発表した。

 

算出数値の信頼性を向上させるため、日本海事協会が4月から提供しているEEOI計算分析システムを使用し、11日に同協会からEEOI算出結果を記した鑑定書を取得した。このシステムを用いて鑑定書の発行を受けるのは、同社運航船が初めて。

 

EEOIは「1トンの貨物を1マイル(約1.85キロ)運ぶのに実際の運航で排出されたCO2グラム数」を表す船舶のエネルギー効率指標の一つで、国際海事機関(IMO)で定められた計算ガイドラインに従って算出される。現在、IMOで保持の義務化を審議中の船舶エネルギー効率管理計画(SEEMP)を運用するための指標でもあり、CO2の排出削減の効果検証のための重要な数値となる。