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男性トラックドライバーの平均賃金、特積みは低下

2023年8月18日 (金)

調査・データ全日本トラック協会はこのほど「2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」を公表した。これは一般貨物自動車運送事業者4442社(うち有効回答事業者数は754社)と特別積み合わせ貨物運送事業者180社(同37社)を対象に、2022年5‐7月に支給された給与の月平均額と、その時点の労働時間、福利厚生などの調査結果をまとめたもので、トラックドライバーの労働環境改善のための基礎資料とする。

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同期間における男性トラックドライバーの1人当たり平均賃金は、一般が前年同期比1%増の34万3700円、賞与の1か月平均を加えた額は同1.5%増の37万4300円と増えた一方で、特積みは賞与を含めない額が3.5%減の34万400円、賞与を含めた額が3.9%減の39万5300円と減少した。一般と特積みを合わせた男性トラックドライバー全体では、賞与を含めない額が1.1%減の34万2500円、賞与を含めた額が1.7%減の38万2700円。

男性ドライバーの賃金を職種別で見た場合、一般で平均賃金が高いのはけん引、大型、準中型、中型、普通の順で、特積みでは大型、けん引、準中型、普通、中型の順だった。大型と中型の賃金差額は、一般では賞与を含めて6万3400円、特積みでは賞与を含めて7万900円だった。

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年間賞与を含めた平均額では、けん引では一般が特積みを1万4600円上回った。それ以外では特積みが一般を上回っており、大型ドライバーで比較すると、特積みと一般の差額は2万7800円だった。その他、中型では2万300円、準中型では5万7100円、普通では7万3300円もの差があった。

女性ドライバーでは、一般の賞与を含めない額は6.6%減の28万1800円、賞与を含めた額は6%減の30万3900円。特積みは賞与を含めない額が0.8%増の26万1400円、賞与を含めた額はほぼ横ばいの30万3300円だった。

ドライバーのほか、事務員や荷扱い、整備、技能員を含めたトラック運送事業全体の職種別の1人当たり平均賃金は、一般が2%増の32万9300円、特積みは3%減の32万2700円だった。年間賞与を加えた額は、一般が3.6%増の37万円、特積みが4%減の37万5700円。

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LOGISTICS TODAY編集部
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