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国際帝石、頸城製油所の精製事業を終結

2012年11月22日 (木)

荷主国際石油開発帝石は22日、子会社の帝石トッピング・プラントが保有する頸城製油所(新潟県上越市大潟区)の石油精製事業を終結する、と発表した。

同製油所では1963年から石油精製事業を行ってきたが、12月中旬をメドに同事業を終結することにしたもの。

頸城製油所は、新潟県旧大潟町(現在の上越市大潟区)で国際石油開発帝石が操業していた頸城油・ガス田(2001年操業停止)で産出した原油から石油製品を製造するため、63年に操業を開始。

その後、国内最大級の天然ガス田である南長岡ガス田から随伴生産されるコンデンセートや、ほかの国産原油を精製し、石油製品の製造を行ってきた。

国際石油開発帝石の国産原油の生産量が徐々に減退しているほか、帝石トッピング・プラントの石油精製設備が老朽化していることなどもあり、同施設での石油精製事業が一定の役割を終えたと判断、事業の終結を決めた。

帝石トッピング・プラントの石油精製設備は、来年4月頃から撤去作業を開始し、同年10月に完了する計画。同社は国産原油を直接販売する一方で、石油製品を調達することにより、今後も石油製品の供給販売を継続するほか、石油製品の貯蔵・入出荷業務を実施しているオイルターミナル直江津(新潟県上越市大字黒井)も操業を続け、上信越エリアを中心に石油製品の安定供給と効率的な物流に寄与する、としている。

同社は、新潟県で南長岡ガス田の生産操業を実施しているほか、2014年の稼動開始に向けて直江津LNG受入基地を建設中。また、帝石トッピング・プラント頸城製油所の敷地の一部を利用して最大出力2000キロワット(2メガワット)の太陽光発電所「INPEXメガソーラー上越」の建設を決めている。