ロジスティクス日本郵船、MTI(東京都千代田区)、ナブテスコ18日、3社で開発を進めてきた電子聴音棒「Kirari MUSE」(キラリミューズ)が完成し、同日からナブテスコが販売を開始したと発表した。同製品の導入により、機器が発する音そのものをデータとして蓄積し、船上で機器の異常検知やメンテナンスに活用できる。
聴音棒は船や工場で機器の異常を音で検知するために使用されるツールだが、これまでの技術では音による異常検知のデータの蓄積や共有が難しいという課題があった。キラリミューズは、そのような課題を解決し、聴音棒本体、専用スマートフォン、PCアプリのセットで音をデータとして記録・分析・共有することが可能。船員は巡回時に電子聴音棒で音を録音し、アプリで分析を行う。設定した基準データから乖離した音データが検出された場合、アラームを発動させることもできる。
キラリミューズの導入により、船員個人の主観に依存せず、基準データや過去の録音データと比較して早期に異常を検知することができるほか、蓄積された音のデータは、運航会社や船舶管理会社、船級、機器メーカーなどと共有が可能となるため、陸上からのサポートも行える。
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