日本郵船、マニラに運航状態を常時集中監視する拠点

ロジスティクス日本郵船は21日、運航状態や燃費、機器の状態など毎時間の詳細な本船データを船陸間でタイムリーに共有するシステム「SIMS」を搭載した運航船200隻の機関プラント監視センターを、フィリピン・マニラに開設したと発表した。

同社グループでは、SIMSデータを利用した運航モニタリングシステムを活用し、搭載船の機関プラントの運転状況を陸上でモニタリングしているが、この機能を強化・効率化するため、海技者の経験・知見とデータサイエンスを組み合わせた機関プラントの異常検知システムとして、取得データの欠損率や遅延率などを監視してデータ品質を一定に保つ「DQMS」を研究。

DQMSの実用化にメドが立ったことから、機関プラント監視センターでSIMS搭載船を効率的に集中監視し、燃料消費や重大機関事故の削減を図る体制を整える。センターはマニラのNYK FILマリタイムEトレーニング社内に設置した。