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京セラCS、複数台の配送ロボットを1人で遠隔操作

2023年10月25日 (水)

調査・データ京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は25日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の自動配送ロボットに関する事業において、北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアの車道で、1人のオペレーターが複数台の自動配送ロボットを遠隔監視・操作しながら配送サービスを行う実証実験を開始したと発表した。物流拠点や小売店舗などから住宅や指定地への配送サービスで課題とされている、人手不足や宅配便取扱個数の増加への対応などの解決を図る狙い。

▲実証実験に使用する配送ロボット(出所:京セラコミュニケーションシステム)

同実験では、長さ2.5メートル以下、幅1.3メートル以下、高さ2メートル以下、最高速度15キロのミニカーを中速・中型自動配送ロボットとして使用。1人のオペレーターが複数台の自動配送ロボットを遠隔監視・操作するのは国内初の事例となる。

KCCSは、ロボットの自律走行の開始・停止を行う専用のコントローラーや、全体を監視できる表示システムを開発し、遠隔監視室ではロボットに搭載しているカメラからの映像や位置情報などを一目で把握できるため、オペレーターは一人で走行中の全ロボットの状況を確認できる。自動配送ロボットがオペレーターの遠隔操作無しで継続的な自律走行を行うため、交差点の横断や駐車車両の回避を自動で行う技術開発や、走行するルートやスケジュールを状況に応じて変更できる運行管理システムも開発した。

今後の展望としては、同時に複数台の自動配送ロボットを監視できるシステムの機能拡張や、自律走行比率の向上、安全を示すエビデンスの収集を行い、自動配送ロボットの社会実装を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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