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福通が24年1月に基本運賃値上げ、フクツー宅配も

2023年11月8日 (水)

財務・人事福山通運は8日、2024年1月に積み合わせ運賃を10%、フクツー宅配便運賃を6%値上げすると発表した。同時に、601キロ以上の長距離輸送の運賃や、小口貨物の50キロ以内の配送など、需要が高い輸送形態の運賃も引き上げる予定だ。同日下方修正した今期の業績予想でも苦戦が続いており、同社は荷主への運賃是正交渉など、適正運賃収受に向けた動きを強めていく。

2024年3月期の連結業績予想は、経済活動の正常化に伴い貨物輸送量は緩やかに回復しているものの、想定以上に遅れ当初計画に届かない見通しとして下方修正。通期予想について、売上高を前回予想から84億円減の2872億円、営業利益を78億円減の115億円、経常利益を80億円減の130億円、最終利益を51億円減の88億円にそれぞれ引き下げた。

24年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比2.8%減の1412億2900万円、営業利益が同46.6%減の62億3700万円、最終利益が45.6%減の43億8400万円。

(出所:福山通運)

中核の運送事業の売上高は2.4%減の1221億5400万円、営業利益は47%減の58億500万円だった。新たな集配拠点の開設や、輸送ルートの最適化を目的とした貨物情報のデジタル分析、ダブル連結トラックの採用による幹線輸送効率化に取り組んだが、物価上昇など消費活動の下押し要因などもあり、輸送量は低調に推移した。

流通加工事業では拡充している施設を活用した複合一貫輸送サービスの提供を中心に新規顧客にの開拓、コスト増に対応した料金改定などに取り組んだが、取扱量の減少により減収減益。国際事業も海上運賃の下落により低調に推移し、減収減益となった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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