乾汽船、為替変動や営業費用減で通期上方修正

財務・人事乾汽船は10日、2024年3月期連結業績予想を上方修正した。通期予想は、売上高が前回予想から5億3700万円増の312億5900万円、営業利益を11億4100万円増の17億6200万円、経常利益は12億2000万円から19億600万円、最終利益は7億8100万円から10億8100円にそれぞれ引き上げた。売上高は市況の上昇と為替の変動が押し上げ要因となり増加を見込む一方、営業費用は貨物輸送契約比率の低下が押し下げ要因となり、利益は上昇する見通しとなった。

同日発表した24年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比43.2％減の149億4300万円、経常利益が同90.2％減の10億9700万円、最終利益が96.1％減の2億9900万円だった。

主力の外航海運事業の売上高は51.6％減の106億7500万円、営業損益は100億5200万円減で3900万円の赤字となった。米欧を中心とした世界的な金融引き締めを受けた景気減速に伴う荷動きの鈍化と、中国不動産市場の低迷による中国経済減速懸念に伴う需要減の影響により、低調な市況が続いた。倉庫・運送事業では売上高が0.5％増の19億7300万円、営業利益は1億400万円増の1億600万円と、連結子会社の引越業の取扱高の増加や、倉庫事業で昨年度より取り組んでいた値上げの効果もあり増収増益だった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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