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IKEA、店舗間やラストマイル配送の脱炭素化推進

2023年12月6日 (水)

▲(左から)日本電動化研究所の和田憲一郎社長、イケア・ジャパンのペトラ・ファーレ社長、SGムービングの角本高章社長

荷主IKEAは6日、サステナビリティに関する取り組みとその達成度についての発表を行った。IKEAではピープル・アンド・プラネット・アンド・ポジティブとして、人、全地球的環境への配慮、主体的で意欲を持って生きることの出来る社会作りを担うことをポリシーとしている。

記者発表はイケア・ジャパン社長兼チーフサステナビリティオフィサーのペトラ・ファーレ氏の講演のほか、IKEAと協業関係にあるSGムービング社長の角本高章氏と、モデレーターの日本電動化研究所社長の和田憲一郎氏の鼎談(ていだん)などが行われた。

イケア・ジャパンのペトラ・ファーレ社長

IKEAではこれまで2台のEV(電気自動車)トラックを利用していたが17台をさらに導入し、19台のEVトラックを稼働させる。そのうち12台にはIKEAのラッピングを施して使用する。また、ラストワンマイル配送のために、港北、新三郷に7台のミニキャブミーブを導入。港北にはさらに2台のEVトラック「eCanter」(イーキャンター)を配置し、原宿などの都心部の店舗への店舗間配送を行っている。

IKEAは独自の物流も行っているが、取り組みを進めるためにSGムービングをはじめ、多くのパートナーとの協業を試みサステナビリティの取り組みや、IKEAのミッションの実現を進めていくとしている。

SGムービングの角本高章社長

SGムービングは環境負荷の低い配送を行うほか、自社物流拠点におけるCO2削減、循環型エネルギー利用など、対IKEA以外での取り組みも含め、IKEAのサステナビリティ推進に協力する。また、SGムービングでは消費者から企業、メーカーなどへの物を移動させる「静脈物流」にも力を入れているが、使用済みのIKEAの家具をユーザーから引き取るなどの協業を行っている。

IKEAではこうした環境負荷の低減、脱炭素のための施策だけでなく、SDGsで挙げられている不平等や貧困の解消など社会的課題の解決にも合わせて取り組んでいくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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